アクアポニックスについて①

サイトを始めるにあたり、最初のブログのテーマは「アクアポニックスについて」です。

基本的な説明は当サイトの「アクアポニックスとは」のページに記載しておりますが、アクアポニックスの知名度がまだまだ低い現状ですので、もう少し詳しく説明しようと思います。1回目の今日はアクアポニックスの前提となる「水耕栽培」についてです。

トップページで「アクアポニックスとは水産養殖(魚の養殖)と水耕栽培(土を使わずに水で野菜を育てる栽培方法)を掛け合わせた新しい生産方法です。」と書きました。野菜の栽培と聞いて一般的にイメージできるのは「土に野菜が植えられている状態」ではないでしょうか? これを「土耕栽培」と呼び、多くの農家が実践している農法で、その中で慣行農法・有機農法・自然農法などといった栽培方法で個性を出しています。

一方、子供の頃に花の球根をコップの水だけで育てた経験がある方もいるのではないでしょうか? これが「水耕栽培」であり、アクアポニックスはその一形態になります。

土耕栽培と水耕栽培の違いは利点・欠点いろいろかありますが、利点を一つ紹介すると、土耕栽培よりも野菜の成長が早くなるといわれています。その理由を簡単に説明すると、植物の成長のもとになる根の成長にとって「土の粒子」という障害物がある状態とない状態では当然周囲が水だけの「ない状態」の方が成長しやすく、その分の成長エネルギーを茎・葉・実といった可食部分に向けることができるからです。

もちろん、栽培環境の違いなどにより一概には言えませんし、多くの農家さんは「土づくり」に力を注いで素晴らしい野菜作りをしていますので、栽培方法の優劣をつける気はありません。そもそも農業は「みんな違って、みんな良い」の世界だと思っています。私などが異業種から農業の世界に入ってこれたのもそのおかげといってもいいでしょう。

少し話は逸れましたが、水耕栽培の基本的な説明は以上とします。アクアポニックスは水耕栽培で有機栽培を行っています。「有機栽培」という単語を聞いたことはあっても、農業関係者以外でその中身を知っている人は多くないのではないかと思います。それについてはまた次回に。

土耕栽培 慣行農法、有機農法(有機栽培)、自然農法 など
水耕栽培 慣行農法、有機農法(アクアポニックス
2022年01月26日