令和6年度の稲刈りが終わりました!
今年の稲刈りがようやく終わりました。今年はノロノロ台風(10号)などの不安定な天気が続いたせいか天気予報は全くあてにならず、なかなか予定が立てられないシーズンでした。
稲刈りが本格化した9月初頭も天候不順でしばらく作業が出来なく、それが空けたらしばらくは猛暑の中の作業が続き、次は台風でストップ、その後はまた2週間ほど休み無し… そんな感じで9月が終わりました。10月になってからは雨の合間をぬって作業を進め、先日ようやく終わりました。
今年の作柄は当初心配した様には幸いならず、質・量ともに良好だったと思います。梅雨の頃にそこそこ雨が降ったおかげで水不足にはならなかったことと、夏以降は暑いとはいえ35℃以上になった日がはあまり多くなかったことが要因のようです。 去年のようなことにはならず、ホッとしています。
世間では都市部を中心に「令和の米騒動」なんてことがあり、こちらでも余波を受けて一時スーパーなどで米が無くなりました。結局、原因としては基本的には流通の問題だったと考えられます。
そこで皆さんに少し気を付けて頂きたいのは、まず当時それを取り上げたメディアの内容が事態を正確に捉えた報道というよりは、逆にその「米不足」を扇動したと指摘されていることです。なのでそれを鵜吞みして原因を語るのは避けた方がよいです。
一方、あの事態を「解説」するとしたYouTube動画も、正直言って首をかしげる内容のものが多いことにも気をつけて頂きたいです。今回の「米不足」に関係する現場には稲作・流通・政策の3つがあるのですが、いずれの知識・経験もない人が、「また聞き」レベルの話をまとめた、いわゆる「こたつ記事」的内容が多いように感じました。中には「あなた、実際の田んぼを見たことある?」レベルのものもあります。なので、こちらも鵜呑みにしないで頂きたいと思います。
結論としては、元々8月は前年産の米の在庫が少なくなる時期(9月には新米が入荷するため)だったのに加え、今年の特殊事象として、南海トラフ地震臨時情報を始めとする各種の自然災害を受けての買い占めが都市部で発生し、それをメディアが拡散・扇動したことで全国的に波及したものと考えられます。 こちらの基本情報・各種データについては、農水省HPの「令和6年度 米の流通状況等について」(https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html)で確認できるので、興味のある方は参照してください。
米の作柄は良かったと言いましたが、今年は倒伏してしまった稲が多く、作業自体は厳しかったです。元々倒伏しやすい品種の「コシヒカリ」は言うに及ばず、倒伏し難いはずの「新之助」や「みずほの輝き」でも倒れてしまったものもあり、猛暑の中で毎日田んぼを行ったり来たりと恐らく2万歩以上は歩いた結果、約5kgは痩せました(笑) これ自体は副産物として喜ばしいことですが、冬の期間でリバウンドするのが目に見えているのが悲しいですね…