稲刈りの中休みにて

稲刈りが始まって約2週間、ようやくまとまった雨が続き、稲刈りの中休みになったところで書いています。

 

「7月後半に梅雨明けするもぐずぐずとした天気が続くも8月は暑い日が続き、稲刈りが始まるころにはまた雨が続く」、というのが例年の天気ですが、今年は梅雨明け(7/22)から今までの一カ月ちょっと、ほぼほぼ雨が降らずに35℃越えの酷暑が続くという状況となり、新潟県全体が渇水状況となる年になりました。

地域によっては稲をはじめ各種の農産物が被害にあっているようですが、手伝いに行っているところは冬の小雪(=夏の水不足)を見越して、例年よりも1週間早く田植えをしたことが功を奏し、何とか最低限の水を確保することができたようです。

しかしながら、長期間の酷暑と渇水は稲の生育に影響を与えてしまい、これまで収穫した早稲の米の状態は残念ながら良くはありませんでした。これから収穫する中生・晩生の品種に期待しましょう。

 

ということでお盆が明けたらすぐに稲刈りという繁忙期に入ってしまい、ハウスの作業は魚のエサ槍と水の管理という必要最小限の作業は続けています。

今年の夏季品種として栽培した空芯菜ですが、自分が食べたところも美味しく、当初はネットを含め売ることができましたが、なかなか続きませんでした。「クセはないけど、使い方が特殊で続かない」という感想がありました。熱帯系野菜で炒め物がメインだからな… 

栽培した感想では、水耕栽培に向いている(水中の養分を十分に活用できる)、暑い時期でもきちんと育つ、同じ株から何度も収穫できるのが利点となる一方、弦がどんどん伸びてしまい他の株と絡まる、根が育ってパイプが詰まる(バジルほどではないが)、水の減りが激しい、といった欠点もありました。

連日の酷暑による蒸散量の増加や、パイプ詰まりによる水漏れがちょくちょく起こったこともあり、毎日のように相当量(貯水タンクの半分以上)の水を足したことから、わざと水質検査はしませんでしたが、おそらく窒素量は少なめで推移したと思われます。それでも窒素不足を示す兆候もなく、しっかりと育つ空芯菜はこの時期の栽培品種としては貴重なので、今年は全面(穴は一つ飛ばし)に植えましたが、来年は反面にとどめ、別の品種を試そうかと思います。

 

そういえば、Amebaの方でもブログを書き始めました。こちらでは農場の個別作業の状況を書き、そちらでは農業関係を中心とした時事問題を書こうと思います。どちらも今はなかなか筆が進みませんが、繁忙期が終わったら書けるようになると思います。

2023年09月08日